追 想            
 
父の忌や 耳に永久なる 蝉しぐれ
     失いし 愛の行方や いわし雲

時が経つほどにいろんな思いが淘汰されて 父、母の 愛の深さだけを思い出す ・ ・ ・

もう逢えぬ 君の笑顔よ 秋刀魚焼く  

「僕のお父さん ここに髪切りに来ていたんだよ」 と いう子に 「お父さんのお名前は?」 と聞き、すぐに太君だと分ったよ、 だって、朴訥な君がはにかみながら嬉しそうに 「長男が生まれたんですよ、名前は太ってつけたんです」 って言っていたもんね、この子が君の忘れ形見か、 いい子に育ちそう! 天国から見守っているんだね、 君。

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